高校入試に敗れ、
それでも3年後のリベンジを誓って、
高校3年間をともに過ごした生徒がいる。
入試の結果が全ての、
この業界で、
入試で失敗させて、
継続というのはなかなか無い。
それまで、
本人はもちろん、
お母さまとも数えきれないほどの会話を交わしてきた。
高校入試の前に、
これでダメでも、
挑戦させようという話をしていた。
大学入試でリベンジさせると誓った。
だから、
また3年ともに戦わせて下さいと、
頭を下げてお願いした。
一昨日まで、
合格しているのは、
短期大学のみ。
これで結果がでなければ、
私の存在意義自体が揺らいでいただろう。
そのくらいの存在だった。
彼女の素晴らしいのは、
リベンジを誓ったからといって、
決して負の気持ちで勉強に向かわなかったこと。
いつでも前を向いて、
模試の判定がDだろうとEだろうと、
いつかは結果が出ると信じて、
続けた。
極めて朗らかに。
入試が近づいて、
結果が一つも出ずに、
泣きたいときもあったと思う。
かげでは、
泣いていたのかもしれない。
決してその涙は見せずに。
国公立合格の報告も、
彼女らしく、
たったこれだけ。
おめでとう。
いつでも、
どんなどんなときでも、
朗らかな君に、
幾度となく救われた。
君なら、
大丈夫。
どの道に進んでも、
大丈夫だ。
ありがとう。